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日本で短期留学経験ありの日本語が専門のエジプト人です。最近は韓国と韓国語に興味があり、独学を始めました。 An Egyptian majoring in Japanese language, lately I'm interested in Korea and the Korean language so I started self-learning.

2013年1月23日水曜日

[韓国ドラマ] 世界のどこにもいない優しい男-視聴/再視聴の感想(ネタバレあり)



見終えたドラマが気に入って、時間がたっても記憶から離れずいろいろ考えてしまうけど、そういう時はやはり感想を書かずにはいられない。最近見た「世界のどこにもいない優しい男」(以下、『優しい男』)そして、見終えてすぐまた再び見たその感想を書きたいと思う。



まず、私はどっちかというと、メロとかよりはラブコメが好きな方だといつも自分に言う(笑)
「いつもラブコメばっかり見てる自分は、なんでメロが好みじゃないと決め付けられるのかな」とたまに自問するけど、振り返ってみれば、私メロにチャンスを全く与えていない訳ではないことがわかった。
結構前に、エジプトの国営テレビで放送された「冬のソナタ」、「秋の童話」と「チャングムの誓い」が初めて見た韓国ドラマだった。全部メロでしょ!(時代劇もあるし)。それからその後、インターネットで自ら選んで見たけどあまり好きにはならなかった「夏の香り」もメロだったしね。ヒュン・ビンにハマってた頃に見た「雪の女王」も印象的という言葉の間逆って言えるほど、もうほとんど覚えてないけど、見ていた間もとてもつまらないことだけはよく覚えてる。
問題はそうだね、冬のソナタも、秋の童話も、夏の香りも、雪の女王も、みんなかなり似た題材を巡って切ない恋物語を描いていたのだから、私は無意識ながら韓国のメロドラマは全部そういう陳腐な展開だらけなんだろと一般化してしまってたのかもしれないな。
その韓国のメロドラマによく使われる要素なんだが、次のが挙げられる:

  • 病気(慢性的なものも、事故によって出来たものも含めて)でその病気はいつもバッチりのタイミングで悪化したり深刻化したりする。
  •  記憶喪失(みんな事故っちゃうと決まって記憶を失うけど、どうも飲み込めない展開だった)それから多くの場合は記憶を失った人が何かの弾みに記憶を取り戻すという展開もある。
  •   悪い継母。または悪い義理の姉妹などもあり。シンデレラみたいにね。
  • もちろん)三角関係、愛するが愛されない側もたまにとんでもなくシツコい時がある(大笑)
  • それから、子供の頃愛し合っていた二人が別れてしまうが、大人になってから再会し、色んな人に邪魔されながらそれでも愛し合い続けるという典型的かつ単純なラブストーリーはメロで使用されすぎだと言ってもいい程だ。最近はそれを正統派恋愛ドラマという様にさえ呼んだりする。

優しい男の場合、そういう要素を出す前には、視聴者を納得させるような前置きのような説明もし、そういった展開が予想できる伏線も張っておくのだ。例えば、カン・マルの脳内出血は事故後に発生した後遺症であり、手術を後回ししているマルだったので、後に悪化して入院せざるを得なくなるんだろうと予想させる。

理由はどうであれ、メロが好きじゃないと言いつづけてた自分は、いつの間にかそれをマル信じて、メロを避けてほとんどラブコメばかり見てきた。
今回の「優しい男」を見ようと思ったきっかけは、視聴率だった。
視聴率はすべてじゃないと自分は思うけど、かなり好評を得ていたみたいで、それから「トキメキ成均館スキャンダル」で出会って私の関心を惹きつけることに成功したソン・ジュンギもこのドラマで抜群の演技を見せ、人気を高めたと色んなサイトで読み、それで見てみようと思った。
今思うと、ドラマのジャンルを考えていれば、見るのをやめていたんだろうから、あまり深く考えずに見てよかったと強く思う。メロだけじゃなく、特に苦手な「復讐劇」がストーリーのメインラインなんだし、あらすじを読んでも引かなくてよかったぁー(笑)
言うまでもないけど、優しい男は間違いなくお気に入り韓ドラのリストに堂々と載っているし、躊躇いなく韓国ドラマのファンにお勧めできるドラマでもある。
本題に入ります(長い前置きだったよな)それではあらすじ

主人公は、生真面目で頑張り屋の研修中の医大生のカン・マル24)。報道記者をやっている年上の彼女ハン・ジェヒを子供の頃から愛してきた。病気の妹チョコが唯一の家族。
マルはまだ学生でありながらも、ベテランの医者にも見抜けない症状に気がつき想像されない診断ができる、輝かしい医者としての未来が期待されるような人。
そんな中、ある日突然ジェヒから「マル、助けて。死んじゃったかも。いや、死んでるの!」という一本の電話が入り、高熱を出してた一人妹を置いて彼女の所に駆けつけると、彼女は一人の男を死に至らしめていた。最初には「正当防衛だろ。自首して!過失致死だと認められばすぐに釈放できる」とマルが冷静を装いながらジェヒに言うが、ジェヒは「そんなんじゃ、記者生命は終わりよ。貧乏な生活に戻れというのか!ここまで辿り着けるためにどれほど苦労したと思ってるの!」と反論。諦めてやはり自首しようと決心をしたジェヒが嘆いた「神様は何で私にだけこんなに厳しいんだろうか?」という言葉が彼を刺激し、彼女の現場での指紋を拭きながら「俺がやったんだ、あなたは関係ない」と前だけを向いて生きるように彼女を励ますマル。「一生をかけてこの借りを必ず返すから」とマルを抱きしめて逃げるジェヒ。マルは警察に電話をする。結果は懲役5年の実刑を言い渡される。
6年間を早送り、彼が出所してから一年が立った頃、
自分の人生を犠牲にしてまで愛する人を守った、優しく純情なカン・マルはどこかへ消えていた。お金持ちの女性を騙し、お金を巻き上げる詐欺師(ツバメ?)として人生を送っていた。ジゴロをやって設けた金は全部妹の病気の治療費として使っていた、どこかまだ優しさが残っているマル(笑)。
そういうところに、財閥の社長と結婚して贅沢な人生を送っていたジェヒと再開してしまう。マルはそんな彼女を諦めて、自分の未練に終止符を付けようと「終わり」だと自分にそう呟く。しかし、あることがきっかけで彼は彼女を強く憎み、彼女がいる華やかな社会から彼女を陥れ元のどん底に戻してやると、復讐を決心する。ジェヒが結婚した相手の連れ子、ジェヒとはたった五歳の年齢差というソ・ウンギを利用して、復讐を果たそうとする。

メロがあまり好きじゃない私はどうして優しい男にハマったのかという質問なんだが、
客観的に考えれば、優しい男は“典型的”と名づけられる韓国のメロドラマに該当しないとは言い難い。不倫もあれば、悪い継母もある。事故による病気もあれば、伝家の宝刀の記憶喪失もある。しかし、そんなありきたりな要素そのものがそもそもそういう韓国ドラマにおける問題ではないと思われる。むしろそういった要素までの展開に真の問題が潜んでいるのだ。
 例えば、ドラマの主人公の人生がスムーズに行っていると思いきや、自分が慢性的な病を患ってるとの診断結果を聞かされ、しかも余命わずかだと告げられる。決して非現実的だとは言わないが、やはりそういう展開をドラマで見ると、頭をよぎる考えはただ一つストーリーで行き詰まりに直面してしまった脚本家は、視聴者の集中が引けるような刺激的なプロットをとにかく作りたかったんだろうなぁと。多くの場合はそれがストーリーのためではなく、あくまでもドラマの台本を書き続けるための手段としかない。


復讐自体もよく使われるテーマなんだが、優しい男の場合は、復讐の手段に意義があっても、復讐の動機やきっかけにはある程度納得できる。優しい男の簡単なあらましを読めば、彼女のために泥を被った彼が出所したら → 彼女が自分を捨てて結婚していた → 裏切られたと感じ → 腹が立って「復讐してやる」になった  と単純なパターンだと誤解するかもしれないけど、決してそうではない。マルは他の男と結婚したジェヒのことを一生懸命忘れようとしていたその時に、地位や名誉を守るためジェヒは後足に砂をかけるように無実のマルを脅迫罪で訴えてしまう、しかもめっちゃ挑発的な捨て台詞を残してやはり優しさにも程があるよなとまぁ、復讐に100%同感はできなくても、悪役になろうとしている主人公に少しでも感情移入ができる、せめて私はそうだったけど。


キャラクターなんだが、最初回の頭から、色々些細な出来事でカン・マルはどんな人か悟れられる、いわゆる“心理描写”はある程度上手く出来ていた。まだ医学生なのに、回診をしている医者の後についてだけじゃ物足りないと感じ、自分の意見を聞かれたい、質問をかけてきて欲しいと自信満々で申し出る彼はやはり、頑張り屋で自信家で、歯に衣着せぬところは多少あっても無礼に触れる程のものでもないと感じ取れる。彼の優しさも、高い病院費が払えないからと病気にもかかわらず病室を飛び出そうとする小さい男の子に迷いもなく「お兄さんが払うから落ち着け!」と言うし、急に吐き出してきた男の子の口の下にすぐに手を伸ばすその仕草も彼の深い思いやりの現れ。
一方の女主人公のソ・ウンギは、初めて登場するシーンから、怖いもの無しのちょっと傲慢で毒舌で、仕事が第一の男勝りなところのある女性だと分かる。
しかしながら、早々からすべての人物が鮮明に描かれたわけでもない、人格描写がかなり乏しく感じたキャラクターもあった、重要人物で他でもなく復讐の目的のハン・ジェヒだ。しかし、それは回が重なれば重なるほど自然と見ている人それぞれ自分なりの人像を描き始めるように、想像が多々に出来る自由なキャラクターだと感じる。不明なところがある分、ある意味奥の深い人物だと言える。

マルとウンギは全然別世界に住んでいて性格もかなり異なるが、二人とも自分が以前愛した人のために自分を犠牲にして罪の身代わりになってやったという接点があり、やはり少し似た者同士だと思わせるところもまた良かった。
ほとんどの韓ドラの最初回は突っ込みどころ満載だけど、その原因には視聴者を引き付けるためにある程度の展開を施さないとダメなんだから。つまり一時間のエピソードでいわゆる英語でいうCliff hangerらしい場面で終わらせないと見ている人は次回が見たくて仕方がないって効果が生み出せない。優しい男の最初回にも少し「ん?」ってなるところ生憎あった。を殺して、過失致死だと言っても5年は軽すぎないか?、5年で済む罪ならみんな人殺しになっていたんだよ! 後はもちろんその前に、殺人という重罪にそんな簡単に身代わりになれるか?現場調査は?動機調べなどのための事情聴取は?まぁドラマだからそれはそういうことにしておこうと。

                                    


もう一つこのドラマにおけるちょっと話題になっていた一件はなんとタイトルだった。
ドラマの韓国題名は:「세상 어디에도 없는 착한남자」(発音は:セサン オディエドオンヌン チャカンナムジャ)邦訳は:「世界どこにもいない優しい/善い男」
最初の2回でのタイトルでは、「優しい」に当たる韓国語の「착한」は同じ発音がする実際に存在しない語「차칸」という表記なっていた。それが政策陣のミスなんかじゃなく、脚本家の意志による選択だった。しかし、それに反対の声が視聴者などから上がり、結局第3話よりタイトル正しい表記にタイトルチェンジ。
なんで脚本家はそのタイトルにこだわったのか?と気になったけど、ドラマを見終えてから少し分かった気がした。実際このタイトルが一回ドラマの中でそのまま登場するけど、記憶を失ったウンギがマルが他にどこにもいない優しい男だと思い込んでいたが、現実はそれとちょっと違う…だから「やさしい」という意味を持つ言葉「착한」を使うよりは、音(見かけ)は同じだが意味(内心)が違う「차칸」に敢てしたんだ。とまぁ、あくまでもそれが自分なりの解釈に過ぎない(笑)。
タイトルにももう一つ魅力的な点がある。それは「世界どこにもいない優しい男」という文には二つの意味合いがあって、「世界どこ行ってもそれほど優しい男がいない」のと「世界どこにも優しい男なんかいない」。どこか日本人が書いた感想を読んで“はげど”だった意見は、邦題もそのまま直訳にして欲しいという。適当に「優しい男」とかに訳したりしたら、せっかくのニュアンスが台無しになるから。
めっちゃ長いレビューになってしまったので(相変わらず)このドラマの一番の見所について話して終わらしたいと思う。

客観的にドラマのストーリーを読む人は「陳腐」や「ありきたり」などと思っても無理はない。しかし、優しい男にはそれを完全に忘れさせる魅力がいくつかある。もちろんいいシナリオ、スムーズで時に美術的な演出、でも何より魅力的だったのは、主演者の芝居の上手さだった。
カン・マルという少し二重人格っぽいちょっと複雑なキャラクターを演じ切っていたソン・ジュンギは、一瞬で表情・目・声 全部を変えてイメージチェンジできる抜群の演技を見せた。
ソ・ウンギも、外は丈夫で男っぽい強さを見せていても、中はとても柔らかく可愛い一面を隠しているというかなり高度な演技が必要なキャラクターなんだが、ムン・チェウォンはそれをとても良く表現できていた。
二人の演技において一押しするなら、ソン・ジュンギの目、ムン・チェウォンの声に集中してみて、一瞬で変わるから!



切ない眼差しから、激怒の睨みへ。


   あざ笑いの表情から、挑戦する目に



2012年12月2日日曜日

湊かなえの「告白」を読んで、中島哲也監督の「告白」を見て


夕べ、湊かなえ(みなとかなえ)のベストセラーミステリーの「告白」を読み終えた。
この小説を読もうと思ったきっかけとなった映画化も、先ほど再視聴し終えたところ。
映画版を先に見て、原作の小説を読もうと思ったのはたぶん初めてだと思う。
初めて映画を見た時の印象はとても良かった証拠は、それ以上にないだろ。

再視聴をしようと思ったのは、映画を見たのは何年も前のことで、小説を読みながら、「あれ?こういうところって映画にあったっけ」とどうしても思い出せなかったところがあって、映画を見て比較してみようと思ったわけ。

原作の小説、それから映画も、分類するならばミステリーに該当する。
 “はてな”を生み出しては、それを全部答える必要はなく、最後に少し不明な点が解決されないまま終わることが許させる、それがミステリーだと私は思う。その点では小説も映画も成功しているといえる。
もちろん、文章で書かれている物語は、全体的に映画より深く感じるのは当たり前だと思う。登場人物の一人一人の心境や心理描写がより豊富。一方の映画は、すべての点を原作と同様に説明はせず、見ている人、それぞれ自分が納得できる解釈ができる余地を与える感じ、それがこの映画の一つの大きな魅力だと個人的に思う。

ベストセラーだったこの小説は結構有名だと思うけど、一応簡単に自分なりのあらすじを要約してみたいと思う。
物語は中学校の1年生の3学期の終業式の日、1B組みの担任 森口悠子(もりぐちゆうこ)はロングホームルームをしている。
終業式の一ヶ月ほど前に、森口先生の4歳の一人娘が死んでいる。プールに浮いていた死体は誤って転落しての水死だと警察が判断したが、森口は自分の娘は事故死ではなく、このクラスの生徒二人に殺されたと分かっていることを生徒に話す。
犯人は二人。本名を言わず、「少年A」と「少年B」と名づけて、事件の真相を語り始める。クラスの生徒誰もが二人の正体が分かるように話す森口は、自分の娘は事故死と警察が判断しているのなら、それを蒸し返すつもりはない、その理由に少年法をあげる。14歳未満の少年は例えどんな犯罪を犯しても、逮捕はされないし、されたとしても死刑にはならない、というその法律は彼らを守ると。
それでも復讐せずにはいられない森口は自分の手で二人に罰を下す決心をする。
自分が犯した罪の重さ、命の大切さを実感させるために、とてつもなく恐ろしいその復讐を発表し、「これで終わります」とホームルームの終わりを告げる。

本来、これが湊かなえのデビュー作である「聖職者」のあらましだが、ミステリー賞第一位を受賞したこの短編ミステリーをを第一章にし、全6章からなる長編ミステリー「告白」に生み変えた。
小説の各章は、それぞれ別の語り部があり、(ただし、森口は、第一章と第6章両方の語りをしている)そのため同じ場面が何度も違う方向や視線から描かれることがしばしばあり、それぞれの語り部がそれぞれ語る話の食い違いによって、「どれが嘘か?どれが本当か?」と読者に疑問を持たせる…その複雑かつ特殊な章の構成はこの小説の特徴の一つであり、気に入った点でもある。

前にも何冊か日本の小説は呼んだことがある。その内ミステリーが2つほどあるが、こんなにも速く読み終えたのは初めてだった。電子書籍で読んだ方が比較的さくさくと読めると思っていたが、前に感想を書いたiBooksで読んだ東野圭吾の「殺人の門」よりずいぶん速く読み切った。スピーディーに読めたのは、ストーリーがとても面白くて、紛らわしく分かりづらい文章もほとんどなくて、書かかれた手紙、遺書も含め、全部が語り口になっているためか、とても読み易かった。仕事の移動中はめまいがするからできるだけ文字とかに集中しないようにするけど、鞄の中に持ってた単行本をついついバスの中で読んじゃうことまであった

原作と映画の相違点はいくつかあるが、肝心な違いは一つだけ感じた。(ネタバレ注意)
森口が実際に血を牛乳に混ぜたかどうかという点。
小説では、森口は実際に桜宮先生から採取した血液を牛乳パックに注射したと思い込んでいたが、桜宮が最期でそれを入れ替えたと告白され、自分の復讐が他でもなく自分の娘の父親によって阻止されたことを不条理だと感じ、さらなる復讐を下そうと計画する。
映画では、血液を採取しているところに、桜宮が目覚め、小説で最期を迎えているときに言った言葉を言って、彼女を止める。血液が手に入れることに失敗した森口は、それでも混ぜたことにしようと、生徒に嘘をつく。
映画のパターンは、新たな復讐に走らせる動機を十分には作っていない、つまり、、ウェルテルを利用し、下村を追い詰めるように仕向けたり、渡辺へのいじめを助長させたり、それから最後に渡辺にかけた罠で達成できた最高の復讐、それら全部の行動はなんだか残酷だと思えるほど、動機不十分に思える。最初から血など混ぜていないのなら、二人の少年が実際に反省したかどうかなんて、ウェルテルの話では判断できないし、血を飲ませたと二人を騙したのが急に復讐にしては十分じゃないと思ったのなら、それもなんだか納得いかない。
もう一つ、あまり肝心ではないけど、渡辺修哉の性格に深く関わる点だと思う。
小説では、渡辺が人殺しになりたがっていた理由が、捨てられた母親にもう一度会いたい、才能を認めて欲しいという願いがあると森口が知ったのは、彼がその事実を語っている自分のウェブサイトで掲載した「母への遺書」(森口曰く“母へのラブレター”)を読んでからになっているけど、映画では、偶然森口をファミレスで見かけた美月に聞かされたという設定になっている。
どうしてそれが修哉の性格に深く関わると思ったかというと、小説で彼は実際母に会おうとしたが、不在のため会えなかったこと、それからその際に知らされた自分の母親の再婚・妊娠のこと、すべてをありのまま遺書に綴り、自分の母への怒りと失望をも表した。
しかし映画では、渡辺は犯罪の動機を説明するために世間に残すあの遺書まで、やはり格好をつけようとして、会いに行ったが敢て会わないことにした。それから自分がこれから実行しようとしている大事件、その動機はただ自分の偉大な才能を母親に認めて欲しいからだと(?)
犯罪者になった自分に関して色々な憶測を立てられるのがまっぴらだと思って、すべてを話そうと動画まで撮ってウェブにアップしたのなら、なんで肝心な動機の部分で嘘をつくの?と突っ込みたくなる。
やっぱり、小説の設定の方が納得でた。まぁ、実行前日にあそこまで詳しく書いてサイトに投稿するなんて、渡辺にしてはちょっと馬鹿だなぁとちょっと違和感を覚えたのも事実だけど…

読んだ小説の中で一番好き(そんな多い訳じゃないけど)、
見た映画のお気に入りリストでかなり上位を占めている、
ミステリーを好む人、そうでもない人、大変お勧めの作品です。もちろん、小説も映画もです。

2012年11月11日日曜日

[韓国ドラマ] トキメキ☆成均館スキャンダル あらすじ&レビュー


最近、日記やドラマレビュー以外、日本語を練習できる場がなくなった私は、今度の投稿を日本語の練習と兼ねて、日本語で書こうっと。

相変わらず俳優・女優が気に入ると他に出演してる作品を見たくなる私は、前回英語で感想を投稿した韓ドラの「屋根部屋の皇太子Rooftop Prince」を見て、ユチョン主演の他のドラマを見たくなったんで、好評で人気の「成均館スキャンダル」を見ることにした。

今までこのドラマの視聴を控えてた理由は、女性が男装して男のふりをするという話にはもう飽きてたからだ。
それから、そういうありえない筋書きをドラマ化するんだったら、せめて説得力のある女優を選んで欲しいという自分の願いがあったわけだ。
男装してもどう見ても女ってバレバレの女優だと、余計に説得性が低くなるから、ますます見たくなくなっちゃう …という自分だった。

ま、見たくなかった理由をおいといて、今回のドラマはやっぱり見て良かった(^_^)。
私思うんだけど、見てもあまり好きにはなれなかったとしても、韓ドラなら基本的損はしない。
どこか好きになれない理由があっても、気に入る要素は絶対に一つか二つぐらいあるはずだから。例えば、同感できる感情、キュンと来る恋物語、愛着を覚える可愛らしいキャラクター、癒される台詞など…
大体ラブコメしか見ない私はこんな勝手に一般化してどうかとは思うんだけどね(苦笑)

本題に戻るが、「成均館スキャンダル」(→以下よりソンスと呼ぶ)のあらましをまず書いてみたいと思う。

時は韓国の朝鮮時代(つまりこのドラマはいわゆる時代劇)
身分制度の激しい社会、官職(国の政治をする人たち)や貴族(当時で言う両班/ヤンバン)は一番偉く、商人・農民などが庶民扱い。
ヒロイン「キム・ユンヒ」は貧しい家族の長女。当時代の一般の女性と違って、知識が広く知恵深い。
幼い頃に父を亡くし、病気な弟と母という三人家族、長女のユンヒは一家を養う大黒柱という役割を果たすことになる。
しかし、学力しか武器がないユンヒに女として稼げる働き口はないため、男装して弟の名前を名乗りながら男になりすます変わった人生を送る。
頭もいいし、記憶力も半端ないので、それを活かした仕事を選ぶユンヒ;
本屋のところで儒生(儒教を学ぶ人たち)が当時の最高教育機関である成均館(韓国語で"ソンギュングァン"と発音する)に入学するために受ける試験" 科挙 " のための虎の巻や問題集などを写し出したりしてお金をもらう。
しかしあの頃、自信のない受験生が時に選んでしまう代理試験というカンニングの手段があって、ユンヒは借金返す代わりに売られてしまうことを避けようと、止むを得ずこの仕事を受けることにする。
そしてお金を払った儒生の替え玉として受験会場に行く。
そして、彼女の人生における節目となる出会いはそこにあった。この出会いがきっかけで彼女は結局儒生の一人として男しか許されない成均館に入る運命へ。

このドラマは時代劇でありながらも、普段の時代劇と変わる点はいくつかある。
まず、学園ドラマというジャンルに相当するところが一番重要かな。
いつも重たい物語と真面目な雰囲気のイメージがある時代劇と比べては、学園ドラマであるという点はそれを少し抜かせるキーポイントになってた
要するに、時代劇でありながらも、それをたまに忘れさせるほど、どんな時代にも通用する、時に面白い、時に可笑しい場面を作り出す、そういうところがとても新鮮でこのドラマのひとつの特徴といっていいかな。

多様なストーリーラインという点も一般の時代劇にはよく欠けているポイントだ。
復讐もあれば、三角関係もあり、男同士の友情、身分の差、派閥の争い。それから政治も描かれていれば、当時の社会にも焦点を当てている。私利私欲な官職、庶民の苦労、その裏にあるお金持ちの商人と政治家の取引。

前に、男装する女性の物語のアジアのドラマに飽きたと言ったけど、実は韓ドラ二つと日本ドラマ一つと3つの作品を見たことがあった。それ私にとって数多いというところだ(笑)
日本ドラマは「花ざかりの君たちへ」、韓国ドラマは後に日本ドラマ化された「イケメンですね」と「コーヒープリンス一号店」だ。ソンスはどちらともストーリー結構違っていたが、男装のアイデアが同じだけにやはり見ながら共通点を感じてしまう。
イケメンですねとは、主要人物が四人というのが唯一の共通点かな。あっ、後 兄弟のふりをするところも。
花君との共通点は:相部屋の寄宿舎のシステムのある学園(花君では二人部屋だったけど、ソンスでは3人部屋)。後はまぁーそういうドラマに決まってある展開だが、自分がホモじゃないかって疑うほど男装してる彼女に惹かれてしまう男。
コーヒープリンスとの主な共通点はひとつ…相手は男でも、自分は好きになってしまったことを認めてしまう。(正直を言うとそれがソンスで一番苦手なところだった。コーヒープリンスが今でも好きじゃない理由でもある)
でも、コーヒープリンスの場合はそれを認めた上で両思いの二人は実際付き合い出す設定だけど、一方のソンスは朝鮮なんだし、同性愛が受け入れられがたい世の中だったので、男(ソンジュン)は告白はするものの、我慢して会わないことを決心する設定。コーヒープリンスと比べればまだマシかな。
後もう一つ成均館スキャンダルがコーヒープリンスに勝つ点がある。自分が女だということを打ち明けられない理由だ。
コーヒープリンスの場合は、最初は男しか働けない喫茶店で働きたい彼女だったので女であることを隠すのは納得できたが、好きになってしまったその喫茶店の持ち主に告られたら、それはさすがに事実を吐くでしょうよ!と最後まで隠し切ろうとしていた彼女に突っ込みを入れたくなる。
成均館スキャンダルの場合は、タイトル通りにバレてしまったら大"スキャンダル”になり、死刑になりかねないほどの重罪…そういう時代だったんで、愛し愛されても、素直になりたくてもなれない理由が十分に納得できるものだった。

生真面目で理想的なソンジュン、いつも一生懸命で大胆なユンシク(ユンヒ)、少し引っ込み思案で女性アレルギーだけど根性のあるゴロ、女好きだが仲間を大切にする心を持つヨンハ、この四人が性格は大いに違っていても組むと最高のグループだ。歌声と歌うジャンルがばらばらなメンバーを集めたバンドが完成度の高いユニークな曲を生み出すのと同じ。
ラブコメの韓国ドラマが好きな人なら、おススメの作品だ。

2012年10月26日金曜日

[KDrama] Rooftop Prince. Overall Review and thoughts (SPOILER WARNING)



Although at first I was intending to make this blog a Japanese-only blog, this post I chose to write in English because it would be easier for me to express all I want to say…
A while ago I finally finished watching K-Drama “ Rooftop Prince” or 옥탑방 왕세자 (Oktabbang Wangseja)and couldn't keep myself from sharing my thoughts and review on the drama with somebody (though I actually doubt anyone will read this)
As for the main story, well I actually hope whoever reads this already watched the drama, because like I stated in the title,there’re many spoilers to come below. Anyway, you can find the synopsis very well written on many blogs and sites like here on DramaWiki http://wiki.d-addicts.com/Rooftop_Prince
If you’re a K-Drama fan and have been following the latest few seasons, you’d know what I mean when I say that "Rooftop Prince’s yet another Time-Travel-Romance Drama"
It’s a popular theme in K-Dramas lately, I only know a few which I haven’t yet watched, The Korean version of the popular Japanese Drama JIN, “Doctor Jin”, “Queen In-Hyun's Man” & “faith” are a few examples.
Koreans are very talented when it comes to fantasy plots  they have these unique and unexpected ideas rolled up their sleeves which they nicely make use of in their dramas. I believe the theme where love develops between two who live in two different periods of time became popular after the Korean Movie “Il-Mare” and it’s American adaptation “The Lake House”.
Another thing I like about most K-Dramas, is the satisfying choice of actors. It’s not that Korean producers are all a bunch of geniuses,in fact in a lot of cases the choice of the main lead goes according to the most popular actor-actress at the time without bothering to think whether these actors/actresses really fit for the role or not. What rather makes it a success in K-Dramas’ case, is the actors/actresses themselves that help you get absorbed into the drama and story line quickly and start to get attached to the characters. To prove my point remember the first impression you had when you started watching some of your now favorite Rom-Com K-Dramas, you’ll find that at first you felt there was Zero Chemistry between the male and female leads,but then the more you watch the more you get convinced and start even to imagine the actors being in love in real life.
It was my first time to watch a drama for Yoochun…I have nothing to say except “WELL DONE”. He was just marvelous in every way,fitted the role so well, expressed all feelings so beautifully. As for the female lead on the other hand, At first I wasn't really convinced with the producer’s choice of her, I had only watched Han Ji-Min once in her duo with Kang Ji-Hwan in “Capital Scandal”, to be honest I really liked her in that one,but in Rooftop Prince she felt so much older (I mean physically)…well she’solder than the male lead in the plot as well, but somehow I felt at first they don’t fit each other at all. But little by little going deeper and deeper through the drama and experiencing their relationship developing from “Detest>to Interest>to Love”, you start to get the feeling there’s actually quite a chemistry between the two of them.
Rooftop Prince…. As for the Fantasy/Romance/Comedy Aspects, all three of them deserve a near 10/10 points, for me it was a very delightful experience watching the comical and romance scenes throughout the drama. Especially in the first few episodes where neither the viewer nor the characters had anything else to bother them and could concentrate wholly on the comedy line.
The final Aspect of this drama that I found not as successful as the prior ones is the Mystery one. The prince trying to solve his Crown Princess' murder case, starts an investigation with the help of his newly-recruited henchmen, mysteriously time travels along with his entourage 300 years into the future to Modern day Seoul, meets with a woman the splitting image of his lost Crown Princess, Then decides to re-pursue his investigation to unravel the conspiracy that led to her death in Joeson Era. To sum up the idea, it’s like solving a murder case that took place in the Joeson Era but in the present day Seoul. While this seems to be a very interesting plot, well it is quite an interesting idea to be honest and a very unique one at that, it would have been a real success if it hadn't been that starting the middle of the drama where the prince decides to go for the investigation again -upon meeting the "so-believed" reincarnation of his dead Crown Princess-, that the drama starts to take a slope down with many plot-holes, hard to swallow silly parts, and what they call in Korean "Makjang" elements starting to show up here and there. At points it felt like the writers were stuck up, wanted the story to go in a certain way and didn't care whatever means they used to make that possible. All in all, all that made me detest the whole "Solving the Crown Princess' murder" Line so much, wished the drama didn't have it from the beginning.
In fact the reason why I couldn't wait to write a review of this drama is all thanks to those Plot-Holes, unbelievable coincidences and odds. Wanted to share all my anger with someone(laugh)
No more waste, I’ll go right to the main point. The parts I found most ridiculous, causing me at times to simply frown, or pause the video to take a deep breath to sum up some patience, even driving me to talk to myself aloud making fun in all sorts of ways (what they call in Japanese “Tsukkomi”…I was doing that aaaall the time)
Part 1: What about the last look of Goodbye?!
Your wife drowns and dies; you start an investigation in anguish, all that’s nice. But don’t try to tell me you never even for once looked at the body!!!
Part 2:  The odd journey of the Mobile phone
The mobile Tae-Yong used in New-York, where he took pictures of himself with Tae-Mu. First after Tae-Yong falls over from the boat Tae-Mu throws it into the ocean, turns out that was someone else's mobile that got switched by mistake, the odds that this exact someone gives Tae-Yong's mobile to no other than Park-Ha, and that Park-Ha instead of handing it over to the police or at least the front of the bar like a normal person would do keeps it safe! ANYWAY…long story short the mobile ends up in Tae-Mu's hand. If you were him you'd want to get rid of it right? Why the hell smash it with a rock and when you get caught while in the middle of that you toss it in someone's paper bag!! Why don't you just put it in your pocket and smash it later MAN!
Part 3: Marry her so we can return to Joeson Vs. Wait for someone to murder her and solve the mystery and we return to Joeson.
When Man-Bo first tells Park-Ha of the story behind their time travel and the mystery they’re trying to solve, he says: “the Prince needs to marry Hong Se-na so that we can return to Joeson” hmm, the idea didn't really make sense at the time, but when later Lee Gak explains the situation to Park-Ha (episode 11) it became even more and more hard to swallow. He says that he thought he needed to create the same situation as it happened in Joeson, meaning if he marries Se-Na someone would try to kill her,then he’d save her and find out the culprit and happily return to Joeson. How stupid is he to come up with such a theory, and how clueless is his henchmen to simply believe that’d solve everything. Let’s imagine they’re right and that creating the same situation is possible and that solving the mystery now would help solve the murder in the past and that if they succeed in that they'd return to Joeson, what about Se-Na?….is Lee Gak as a crown prince willing to put an innocent person’s life in danger just to solve a murder case that scientifically happened 300 years before! How ridiculous is that!?
Part 5: Tae-Mu asks Se-Na to act as Chairman Jang’s daughter.
Maximum Makjang-ness!!! To think that people living in the 21st century would come up with such ridiculous ideas.“Hi Ma’am, I’m your long lost daughter” “Oh, really! I missed you so much dear”….!!!If they’re stupid to think she’d actually fall for it, she might not be as stupid after all and ask to carry out a DNA test herself to be sure. And to add to the ridiculousness, Tae-Mu’s idiot traits turns out to be hereditary, his father turns out to be more naïve than a 3 year old whom upon being told Se-Na turned out to be the chairman’s daughter just buys it and doesn't ask for any details like who the hell is that woman who raised you or how did you found out it was you or anything. Plain rubbish.
Part 4:  The Plane ticket misunderstanding arc.
Ok, so Tae-Mu wants to get rid of Park Ha before the chairman finds out she’s her real daughter. Couldn't he with all his wit and evilness think of a better way than buying a plane ticket with Park Ha’s name and giving it to Se-Na. OK! so he was out of ideas, what about Se-Na. by placing the ticket instead of the lease how was she so sure that Park Ha won’t call Tae-Yong and inquire about it, how was she so sure she won’t be exposed? Don’t tell me she understands a woman’s heart so well, and knows that in such situations a woman’s pride will prevent her from calling him coz I won’t buy such rubbish. There’s only one explanation (as I always tend to say): that the director told her so. :D
Also that part where Lee Gak just so easily believed Se-Na's lies that the envelopes got switched. Let's say she did carry a similar envelope, what the hell was a plane ticket to New York in Park Ha's name doing inside?! Was it really necessary to come up with cutting the envelope to show the seal marks part? The whole issue with the plane ticket felt so utterly comic at that point, thought I was watching a Detective Conan episode or something.
Part 5:  (one of the most scenes I hate in this drama) the Black Box and facing The big criminal masterminds with the evidence.
Our nice and kind-hearted prince finds evidence to prove that Se-Na and Tae-Mu are involved in Grandmother's death whom he had lately started to develop affections toward, and he vowed to take revenge on whoever caused her death. Don't you think he should use that evidence? No! instead he makes his men bring them over like some cheap Mafia movie (the lighting from the projector and Yon-Sul slapping Tae-Mu etc, all played a role in stressing that atmosphere) and asks them to repent on their own, leave the company and return the money they stole (huh?!) Is all that stuff more important than making Grandmother's murderers pay? I felt it was all a bad written part, the writers wanted the trigger to make Tae-Mu decide to kill his half-brother Tae-Yong once again, and couldn't come up with a better idea other than killing Grandma (so they fight over the company as well) but he needed Tae-Mu to be free and not get arrested in order to carry out his murder plot, so Lee Gak needed to be extra KIND and UNDERSTANDING. too much for me to swallow I kept laughing all through that part.
Part 6:  Tae-Mu kidnaps Park Ha just to get the mobile back?!
The two evil heads misunderstand the situation and think that the chairman found out Park Ha was her daughter, so Tae-Mu wants to get rid of Park Ha before she inherits everything. He Kidnaps her (!!!!!) puts her in a freezer (O~Key!) so you'd guess by that he's trying to kill her, right? Bubuuu! he just wanted to use her as a bait to lure the impostor (Lee Gak) out, and not like kill him or anything, No No he just wanted him to bring the mobile phone with the pics on it!! the writers didn't want to actually drive the viewers mad so they made Tae-Mu say a REALLY smart line "If you have a copy and intend to use it, I advice you not to. Or else i won't stop at that" Wooo, that was scary. Guess there has to be a time when everyone shows some kindness, not only our prince has a big heart, Tae-Mu also knows how to be kind at times.
Part 7:  Tae-Mu and Se-Na's evilness goes  WILD.
So Tae-Mu asks Se-Na to lure Tae-Yong to an isolated lake (seems he has such high expectations of her seduction skills) but anyway....she was lucky and was able to contact him pretending to be Park Ha and invite him to go night-fishing, and the innocent guy shows up. Why not shoot him or send someone to kill him? why do both of them have to go themselves, and even worse, use a car to knock over the victim in the lake? the possibility of failure is very high you know.
This part as the one before it, had too many odds and coincidences to accept, Park Ha spotting the navigator programmed on the lake, Chi-San forgetting the tickets and coming back to tell Park-Ha about the date. One point, this time Park-Ha deserves an A+ on her deduction skills, turns out she's not an "Mongchoni"(idiot) after all (laugh)

As I stated earlier, there were some unbelievably silly Makjang elements throughout the drama (the fire in the warehouse, kidnapping Park Ha just to send Tae-Yong over to save her, of course the odds that the two step-sisters turn out to be half-siblings etc,) but the thing is, such makjang-ness would normally make you feel like hating the drama, but in Rooftop Prince's case, it made me mad. Know why? It's coz I really like this drama....yeah I do, honestly.
I felt angry the writers kept messing everything up, developing plots too complicated to solve, so once more they need to make up an even more complicated plot. It all starts around episode 13 and keeps escalating up until the finale, which deserves a medal in Makjang-ness. 
the Mystery is all solved in the last episode....hmm, they only have around an hour, so they needed to be fast, too fast indeed. Watching it I felt like "Are they trying to tell us that the reason he was sent to present-day Seoul was just to make him a bit more smarter and develop some deduction skills and courage to uncover the mystery?!" I mean what the hell changed that'd make him come up with this far-fetched story normally no one'd imagine possible. 
Let alone the fact that they made a doppelganger of Tae-Mu and made him Lee Gak's half-brother of a different mother. Considering the fact that when Lee Gak first met Tae-Mu he didn't find him familiar, does that mean he had never actually met him in Joeson? OK what about the part about his step-father causing his mother to die, if so then why did the king make his son marry the daughter of such a guy, that means the king was better off without his queen and was thankful to the guy who caused her dead right? Too many question marks ????

So I have all those gripes against the plot, you'd think I hate the drama, no I don't. In fact I really enjoyed watching this drama and would definitely recommend it to K-Drama fans esp. Rom-Com ones. it's coz I enjoyed the Comedy and the romance parts so much that it paid up  for all the disappointment I had in the parts I stated above. 

The last was a bit shocking at first since I expected a more light and happy ending, but when I gave it much thought and read peoples' reviews on it, I started to get convinced that might have been one of (I stress one of) the best possible endings. What makes the last bearable is the dialogue in the final scene. It symbolized their love conquering eras. 
Though I felt bad towards Lee Gak and kept thinking after I read a comment on one forum wondering about the scene where she went to the library and searched about him in a history book, that she might have read that he died in a so and so manner. Of course if he were to become king he must acquire a wife and bear children, that's also another thing someone pointed out.
But the more you think about K-Drama's endings the more you spoil it.

The biggest proof I like the drama, is me writing such a loooong review which I doubt anyone would read, I enjoyed it that's why I wanted to make my thoughts into words and to relive all the bad parts not to remind myself of them, but to start to accept them one by one, and learn to appreciate the rest of the drama.

2011年12月29日木曜日

視聴中の韓ドラ 「がんばれ!クムスン」

最近視聴しはじめた韓ドラ「がんばれ!クムスン」。全163話で普通のドラマと違って長いけど、一話30分と短いので見やすい。
日本の朝ドラとか見たことない私は、長めの家族ドラマは初めてと言ってもいいところなんだけど、なんだか新鮮で気分転換にちょうどいいかも。
「がんばれ!クムスン」なんだけど、話もいいし、面白くない役柄一つもなく、楽しい。
たまに、なかなか何も起こらない回あったりするけど、色んなキャラクターが詰まっててそれぞれ別のラインがあるから、それでも全く何の展開もないというわけじゃないけどね。
見ようと思ったきっかけは、主演カン・ジファン目当てだったんだけ(相変わらず)…でもかなり好評の高いドラマだったみたいで、ジファン氏のファンなら絶対見た方がいいってどっかのブログで読んだことあるし、面白くなければいつでもやめれると思ってダウンロードして見始めてみたらはまっちゃって…
最初の(1話から10話まで)は、話のテンポが速く、まだ色んなキャラクターにまだ馴染めない段階で複雑な展開があったりとちょっと違和感は多少あった(特に画面に「2年後」とかの文字もなく一瞬で2年間も早送りされたこともあるし)、けど11話辺りから展開もブレーキをかけたみたいでゆーっくりとなってくるから、慣れれば好きになる!
しかしな、長いからダウンロードするの面倒臭いという理由で普段から日本の時代劇や大河ドラマを避ける私が、大河ドラマよりも長いラブコメの韓ドラをダウンロードしようという気になるほど、どれだけカン・ジファンにハマってるんだか、私!(*^_^*)
暇持て余しの私だから、近頃に感想などを詳しく書いてみたいと思う。

追伸:クムスンの頑張り振りを見てたら、自分もスコシ頑張りたくなった。(笑)
でもまず、誰かと大声で「アジャっ!」って言い合いたいなぁ(=´∀`)人(´∀`=)
自分に →ファイティング!!

2011年12月3日土曜日

ただいま、現実逃避中!

夜、どんなに眠くても、寝たくない自分!
目がチクチク痛くても我慢しちゃう。それってなぜなんだろう?!
他にやるべきことがあるってわかってるのに、とにかく遊びたくなる。
例えば、今もそうだ。午前1時を過ぎた今、こうして誰も読みやしないブログにこんなどうでもいい投稿を、
しかもiPodのアプリに打ってる!
何秒間の自問自答で済む話なのに、なぜか言葉にしたくなる、ヘンな人なんだ。

明後日、日本語能力試験のN1。
日付はずっと覚えてたけど、それが今度の日曜日だってことには今朝まで気づいてなかった。
そもそも資格取りたくて申し込んだ訳でもないし、去年旧式の1級を合格してるし、そんなにストレスを抱えてるわけじゃないけど、それでも申し込んだからには合格したいに決まってる。
特にJLPTを落ちたことがない私はやっぱり、今度落ちたら余計にへこむと思う。こんなプー寸前の自分にますますがっかりしちゃうっていうか。
だから、どうでもいいとか、心配してないとか、実力で挑めばいいとか言ってる自分はただ自分に強がりを見せようとしてるだけだ。





2011年10月2日日曜日

小説を読み終えた勢いで書いたもの

(201191付けの下書き)

東野圭吾「殺人の門
感想

さっきようやく東野圭吾氏の「殺人の門」という小説を読みきった。東野圭吾の小説を読むのはこれで初めてではなく、前に今年ドラマ化された「秘密」という小説を単行本で読んだ。
以下は小説の粗筋
登場人物その① 田島和幸が幼少時代に起こったある出来事がきっかけで、今まで幸福で穏やかだった彼と彼の家族の人生を逆転させてしまう。
登場人物その② 田島が小学校(中学校だったかな?)に出会った一人の男が、後になるこの小説の悪党コンビの一人であり、田島の殺意を作中何度も蘇らせる存在となる倉持修という男。
二人の関係は、作中でいつもひとつのパターンに沿って、展開していく。
田島が地道な仕事をしながら平凡な人生を送ってるその場に、必ず悪魔のように倉持がやってきては、上手い口を使って田島をだまし、悪徳商法やらネズミ講やらをやらせながら、やがて田島の人生を滅茶苦茶にする羽目に。
毎回、後になって田島が倉持に対して抱くとてつもない憎悪と怒りが生み出す「いつかお前
を殺してやる!」と徐々に増してくる殺意で終わってしまう。
でも、いつも自分にそう言い聞かせながらも、やがては倉持が現れるたびに、彼の巧みな話術にまんまと騙されることになる。自分が騙されたと気づいたときも殺すどころか、やはり丸め込まれて彼を信じてしまうことに…


それ以上言ったら、ネタばれになるから、ここで感想に移りたいと思う。

まず、誰もがこの作品を読んで最初に決まってやるように、私も読み終わった後にメインキャラクターの二人の男の性格を比較した。
田島…子供の頃に、自分の祖母の死がきっかけで抱き始めた「殺人」への興味。『人が人を殺すとはどういうことなんだろう』と最初で始まる単なる子どもの好奇心と思われるものが 徐々に変化していく。毒薬を使った殺人への関心が増し、やがて彼は幼い子でありながらも、なぜか「いつかやってみたい」とさえ考えるようになってしまう(なぜか、と付け加えたのはあれが自分には未だ納得できないこの小説のひとつの点だからだ)。
話が展開していくと共に、「殺したいって思う相手さえいれば…」と、とにかく殺人を犯したがってるその子供を見て、ちょっとやりすぎなんじゃない?って思うほど私にはありえなかった。

倉持修…子供のころからインチキに興味を抱き、人から金を騙してでも大儲けをしたがるその人…
最初は(二人がまだ子供の部分)田島と対照すると、やっぱりどうみても田島の方が悪党に見えちゃう(のは私だけ?いやそうとは思わないな)
でもその後、二人の奇妙な関係を描いた語り手が田島である小説を読み、まるで呪いをかけられているかのようなあの田島の生涯を、誰もが田島が憎んだように倉持を憎むことになるに違いない。

でも、読みきった後に、冷静になって考えて見たら、矛盾さを覚えてしまった。子供の頃から「殺人」というものに憧れ、毒を盗んだり、実際に食べ物に混ぜて人を殺そうとまでするこの少年は、やはり恐ろしい!!変わった趣味の子供…という言葉では片付けられないほど怖い。
その人が大人になって、子供のころから不審感を抱いてた倉持に人生を操られ、少しずつ崩れていく彼の人生、
読者としてやはり子供の田島への印象が少しずつ薄くなり、「田島、ちょっとバカで騙されやすすぎるけどやっぱ可愛そう!倉持なんて殺してしまえ!」とまで思うようになってしまう。それがおそらくまた作者の望みなのかもしれないな。でも、二人を“変人の度合い”で比べれば(笑)田島の方が絶対勝っているって。