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日本で短期留学経験ありの日本語が専門のエジプト人です。最近は韓国と韓国語に興味があり、独学を始めました。 An Egyptian majoring in Japanese language, lately I'm interested in Korea and the Korean language so I started self-learning.

2012年11月11日日曜日

[韓国ドラマ] トキメキ☆成均館スキャンダル あらすじ&レビュー


最近、日記やドラマレビュー以外、日本語を練習できる場がなくなった私は、今度の投稿を日本語の練習と兼ねて、日本語で書こうっと。

相変わらず俳優・女優が気に入ると他に出演してる作品を見たくなる私は、前回英語で感想を投稿した韓ドラの「屋根部屋の皇太子Rooftop Prince」を見て、ユチョン主演の他のドラマを見たくなったんで、好評で人気の「成均館スキャンダル」を見ることにした。

今までこのドラマの視聴を控えてた理由は、女性が男装して男のふりをするという話にはもう飽きてたからだ。
それから、そういうありえない筋書きをドラマ化するんだったら、せめて説得力のある女優を選んで欲しいという自分の願いがあったわけだ。
男装してもどう見ても女ってバレバレの女優だと、余計に説得性が低くなるから、ますます見たくなくなっちゃう …という自分だった。

ま、見たくなかった理由をおいといて、今回のドラマはやっぱり見て良かった(^_^)。
私思うんだけど、見てもあまり好きにはなれなかったとしても、韓ドラなら基本的損はしない。
どこか好きになれない理由があっても、気に入る要素は絶対に一つか二つぐらいあるはずだから。例えば、同感できる感情、キュンと来る恋物語、愛着を覚える可愛らしいキャラクター、癒される台詞など…
大体ラブコメしか見ない私はこんな勝手に一般化してどうかとは思うんだけどね(苦笑)

本題に戻るが、「成均館スキャンダル」(→以下よりソンスと呼ぶ)のあらましをまず書いてみたいと思う。

時は韓国の朝鮮時代(つまりこのドラマはいわゆる時代劇)
身分制度の激しい社会、官職(国の政治をする人たち)や貴族(当時で言う両班/ヤンバン)は一番偉く、商人・農民などが庶民扱い。
ヒロイン「キム・ユンヒ」は貧しい家族の長女。当時代の一般の女性と違って、知識が広く知恵深い。
幼い頃に父を亡くし、病気な弟と母という三人家族、長女のユンヒは一家を養う大黒柱という役割を果たすことになる。
しかし、学力しか武器がないユンヒに女として稼げる働き口はないため、男装して弟の名前を名乗りながら男になりすます変わった人生を送る。
頭もいいし、記憶力も半端ないので、それを活かした仕事を選ぶユンヒ;
本屋のところで儒生(儒教を学ぶ人たち)が当時の最高教育機関である成均館(韓国語で"ソンギュングァン"と発音する)に入学するために受ける試験" 科挙 " のための虎の巻や問題集などを写し出したりしてお金をもらう。
しかしあの頃、自信のない受験生が時に選んでしまう代理試験というカンニングの手段があって、ユンヒは借金返す代わりに売られてしまうことを避けようと、止むを得ずこの仕事を受けることにする。
そしてお金を払った儒生の替え玉として受験会場に行く。
そして、彼女の人生における節目となる出会いはそこにあった。この出会いがきっかけで彼女は結局儒生の一人として男しか許されない成均館に入る運命へ。

このドラマは時代劇でありながらも、普段の時代劇と変わる点はいくつかある。
まず、学園ドラマというジャンルに相当するところが一番重要かな。
いつも重たい物語と真面目な雰囲気のイメージがある時代劇と比べては、学園ドラマであるという点はそれを少し抜かせるキーポイントになってた
要するに、時代劇でありながらも、それをたまに忘れさせるほど、どんな時代にも通用する、時に面白い、時に可笑しい場面を作り出す、そういうところがとても新鮮でこのドラマのひとつの特徴といっていいかな。

多様なストーリーラインという点も一般の時代劇にはよく欠けているポイントだ。
復讐もあれば、三角関係もあり、男同士の友情、身分の差、派閥の争い。それから政治も描かれていれば、当時の社会にも焦点を当てている。私利私欲な官職、庶民の苦労、その裏にあるお金持ちの商人と政治家の取引。

前に、男装する女性の物語のアジアのドラマに飽きたと言ったけど、実は韓ドラ二つと日本ドラマ一つと3つの作品を見たことがあった。それ私にとって数多いというところだ(笑)
日本ドラマは「花ざかりの君たちへ」、韓国ドラマは後に日本ドラマ化された「イケメンですね」と「コーヒープリンス一号店」だ。ソンスはどちらともストーリー結構違っていたが、男装のアイデアが同じだけにやはり見ながら共通点を感じてしまう。
イケメンですねとは、主要人物が四人というのが唯一の共通点かな。あっ、後 兄弟のふりをするところも。
花君との共通点は:相部屋の寄宿舎のシステムのある学園(花君では二人部屋だったけど、ソンスでは3人部屋)。後はまぁーそういうドラマに決まってある展開だが、自分がホモじゃないかって疑うほど男装してる彼女に惹かれてしまう男。
コーヒープリンスとの主な共通点はひとつ…相手は男でも、自分は好きになってしまったことを認めてしまう。(正直を言うとそれがソンスで一番苦手なところだった。コーヒープリンスが今でも好きじゃない理由でもある)
でも、コーヒープリンスの場合はそれを認めた上で両思いの二人は実際付き合い出す設定だけど、一方のソンスは朝鮮なんだし、同性愛が受け入れられがたい世の中だったので、男(ソンジュン)は告白はするものの、我慢して会わないことを決心する設定。コーヒープリンスと比べればまだマシかな。
後もう一つ成均館スキャンダルがコーヒープリンスに勝つ点がある。自分が女だということを打ち明けられない理由だ。
コーヒープリンスの場合は、最初は男しか働けない喫茶店で働きたい彼女だったので女であることを隠すのは納得できたが、好きになってしまったその喫茶店の持ち主に告られたら、それはさすがに事実を吐くでしょうよ!と最後まで隠し切ろうとしていた彼女に突っ込みを入れたくなる。
成均館スキャンダルの場合は、タイトル通りにバレてしまったら大"スキャンダル”になり、死刑になりかねないほどの重罪…そういう時代だったんで、愛し愛されても、素直になりたくてもなれない理由が十分に納得できるものだった。

生真面目で理想的なソンジュン、いつも一生懸命で大胆なユンシク(ユンヒ)、少し引っ込み思案で女性アレルギーだけど根性のあるゴロ、女好きだが仲間を大切にする心を持つヨンハ、この四人が性格は大いに違っていても組むと最高のグループだ。歌声と歌うジャンルがばらばらなメンバーを集めたバンドが完成度の高いユニークな曲を生み出すのと同じ。
ラブコメの韓国ドラマが好きな人なら、おススメの作品だ。

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